ジョン・デイヴィッドソン (John Davidson, 1857-1909)


 

スコットランドの詩人、劇作家、ジャーナリスト。1857年4月11日に中西部レンフルーシア (Renfrewshire) のバーヘッド (Barrhead)で、福音主義教会の牧師を父に生まれた。工業都市グラスゴー (Glasgow) と港町グリーノック (Greenock) で少年時代を過ごし、キリスト教との確執に加えて、荒廃の都市と虐げられた労働者の生活はデイヴィッドソンの詩の生涯のテーマとなっ た。グリーノックのハイランダーズアカデミー (Highlander's Academy) で短い教育を受け、ウォーカーズ砂糖工場で働く。1872年から76年の間、ハイランダーズアカデミーに戻って小学校教師となる。 1876年にはエディンバラ大学に入学したが、アーサーズシート (Arthur's Seat)を歩くばかりで卒業はしなかった。12才でバラッド詩を書き始め、小学校教師時代は 'Glasgow Ballad Club' に、89年にロンドンに出てからは 'Rhymers' Club' に参加した。In a Music-Hall and Other Poems (1891)、Fleet Street Eclogues (1893)、Ballads and Songs (1894) などの出版によって詩人としての名声を得たが、Ballads and Songs 以降 Testament 群を書き始めてからは、人気は衰えた。赤貧と読者との乖離に苦しみ、1907年5月にコーンウォール州の港町ペンザンス (Penzance)へ転地した。ある日、デイヴィッドソンは散歩から帰らず、5ヶ月後に浜辺で遺体が見つかった。(H. N.)

原詩(英詩) 訳詩 
1. A Ballad of a Coward  
2. A Ballad of a Nun  
3. A Ballad of a Poet Born  
4. A Ballad of a Workman  
5. A Ballad of an Artist’s Wife  
6. A Ballad of Euthanasia  
7. A Ballad of Heaven  
8. A Ballad of Hell 8. 地獄のバラッド 
9. A Ballad of Tannhäuser  
10. A Runnable Stag  
11. Thirty Bob a Week  
12. Thomas the Rhymer