18世紀のイギリス でバラッド詩という新しいタイプの詩が生まれ、以来、今日まで独特のバ ラッド模倣詩が生み出されて来ました。当ホームページ「英国バラッド詩アーカイブ」は、バラッド詩研究の基盤を整備するために、製作者が知りうる限りでの バラッド詩を網羅的に蒐集したものであります。

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レディー・エリザベス・ウォードロー (Lady Elizabeth Wardlaw, 1677-1727)



1677 年4月、スコットランド、ファイフ (Fife) 州生まれの詩人。「民衆バラッドを模倣した最初のバラッド詩」 (『ブリタニカ百科辞書』)と称される「ハーディクヌート」("Hardyknute") は、 ウォードロー夫人の生前、1719年に古い伝承歌として世に紹介された。パースィ (Thomas Percy) がReliques of Ancient English Poetry (1765) にこの作品を入れた時、 パースィ自身はウォードロー夫人が作者である可能性は高いとしながらも、 なお断定しえなかった。その後も種々論争が続き、今日ではこの問題は解決しているが、 論争の副産物として興味深いのは、一時期ウォードロー夫人が有名な伝承バラッド「サー・パトリック・スペンス」 ("Sir Patrick Spens") の作者でもあると推測されたことである。それ位、「ハーディクヌート」には伝承バラッドの大きな影響がうかがえる。 (M. Y.)

論文 1   
山中光義『18世紀序曲: “Hardyknute”』

 


原詩(英詩)

 
1. Hardyknute