18世紀のイギリス でバラッド詩という新しいタイプの詩が生まれ、以来、今日まで独特のバ ラッド模倣詩が生み出されて来ました。当ホームページ「英国バラッド詩アーカイブ」は、バラッド詩研究の基盤を整備するために、製作者が知りうる限りでの バラッド詩を網羅的に蒐集したものであります。

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ロバート・W・ブキャナン (Robert W. Buchanan, 1841-1901)


スコットランドの詩人、小説家、批評家。生まれはイングランド中部のスタフォードシャー (Staffordsire)。父親がもともとスコットランドのエア (Ayr) 生まれであったことからグラスゴーに移り、そこで高校、大学教育を受ける。1860年にロンドンに出て、文人として名を上げるが、ブキャナンの 名を今日まで有名にしている一番の要因は、彼がラファエル前派に対して行った攻撃であろう。特に1871年にContemporary Review 誌 に寄せた ‘The Fleshly School of Poetry’ において、野卑で官能的、そしてあまりに個人的であると批判を受けたダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ (Dante Gabriel Rossetti, 1828-82) は、このことが原因で自殺未遂をしたとも言われている。悪意に満ちた攻撃文として悪名高い批評ではあるが、そこにはブキャナンの詩に対す る基本的な姿勢がよく表れている。

Poetry is perfect human speech, and there archaisms are the mere fiddlededeeing of empty heads and hollow heart . . . . The souls speech and the hearts speech are clear, simple, natural, and beautiful, and reject the meretricious tricks to which we have drawn attention.” [Robert Buchanan, The Fleshly School of Poetry: Mr. D. G. RossettiAn Anthology of Pre-Raphaelite Writings, ed. Carolyn Hares-Stryker (Sheffield, 1997) 245]


彼が考える詩が、正にバラッドのあり方に一致することを示す言葉であろう。 (M. M.)

原詩(英詩)  
1. The Ballad of Judas Iscariot  
2. The Ballad of Kiplingson  
3. The Ballad of Mary the Mother  
4. The Ballad of the Stork  
5. The Ballad of the Wayfarer  
6. The Battle of Drumliemoor  
7. The Green Gnome  
8. The Mermaid  
9. Phil Blood’s Leap  
10. Will o’ the Wisp