ロバート・サウジー (Robert Southey, 1774-1843)
1774 年8月12日、ブリストルで生まれたロマン派詩人。オックスフォード大学に進学後はコールリッジ (S. T. Coleridge)と親交を深め、理想的平等社会 'Pantisocracy'をアメリカで作ることを夢見た。1800年にスペインに渡り、帰国した後は湖水地方に住んだため、コールリッジやワーズワス (William Wordsworth)と並んで'Lake poets'(湖畔詩人)と呼ばれる。1813年から43年までは桂冠詩人を務めた。また、Edinburgh Reviewに対抗して1809年に創刊されたQuarterly Review誌の専属寄稿家として30年間働いた。
1794年に最初の詩集を出版、代表作としてはインドの神話を基にした叙事詩The Curse of Kehama (1810)やホレーショ・ネルソン (Horatio Nelson, 1758-1805)の伝記Life of Nelson (1813) などが知られている。彼は1796年から98年の間に数多くのバラッド詩を書いている。特に'The Inchcape Rock' と'The Battle of Blenheim'は18世紀詩の硬直を解き放つのに大きな影響を与えたとして評価されている。 (M. I.)