ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ (Dante Gabriel Rossetti, 1828-82)
イングランドの詩人。1828年、イタリア人の両親のもとにロンドンに生まれる。48年、ラファエル前派同志団を結成。詩人として、画家として、グループのリーダー的存在となる。代表作はソネット集 House of Life (1870, 1881) であるが、彼の卓越したストーリー・テラーとしての才能は、特にバラッド詩制作において発揮された。15歳にしてパースィ (Thomas Percy) の Reliques of Ancient English Poetry (1765) を読みこなしていた彼のバラッドに対する造詣は深く、その作品には伝承バラッドの技法や雰囲気が巧みに再現されている。また、同時にそれらの中には彼特有の怪奇趣味、官能性、人生観が垣間みられて興味深い。 (M. M.)
論文 1 | 宮原牧子「‘Stratton Water’の「曖昧さ」―ロセッティは何故バラッド詩を選んだか?―」 |
論文 2 | 宮原牧子「D.G. Rossettiの最後の詩作―バラッド詩の個性と非個性―」 |
原詩(英詩) | 訳詩 |
1. The Blessed Damozel | |
2. Eden Bower | 2. エデンのあずま屋 |
3. The Ballad of Jan Van Hunks | |
4. The King’s Tragedy | |
5. My Sister’s Sleep | |
6. Rose Mary | |
7. Sister Helen | 7. ヘレン姉さん |
8. The Staff and Scrip | 8. 杖と袈裟袋 |
9. Stratton Water | |
10. Troy Town | |
11. The White Ship | 11. 白 船 |