ウィリアム・モリス (William Morris, 1834-96)
ロ ンドン出身。詩人、著述家、工芸家、家具・テキスタイルデザイナー、ビジネスマンと様々な顔を持つ。オックスフォードに学び、そこで生涯の友バーンジョー ンズ (Burne-Jones, 1833-98) と出会う。1856年に D. G. Rossetti (1828-82) と出会い、ラファエル前派に参加するようになる。詩人としての代表作は、The Defence of Guenevere and Other Poems (1858) や The Earthly Paradise (1868-70) など。モリスは伝承バラッドを最良の詩型であると考え、自らも多くのバラッド詩を書き残している。彼のバラッド詩は、まるでタペストリーのような色彩と全 編に溢れる中世趣味が最大の特徴であり、それは彼が手がけた数々の作品にも共通するものであった。また、モリスの妻 Jane と Rossetti との長年に及ぶ不倫の仲はあまりに有名である。 (M. M.)
原詩(英詩) | 訳詩 |
1. Riding Together | 1. 戦友(とも)と馬を並べて |
2. The Sailing of the Sword | 2. 剣(つるぎ)号の航海 |
3. Shameful Death | 3. 不名誉な死 |
4. Two Red Roses across the Moon | 4. 「月に架かる二輪の薔薇よ」 |
5. Welland River | 5. ウェランド川 |