18世紀のイギリス でバラッド詩という新しいタイプの詩が生まれ、以来、今日まで独特のバ ラッド模倣詩が生み出されて来ました。当ホームページ「英国バラッド詩アーカイブ」は、バラッド詩研究の基盤を整備するために、製作者が知りうる限りでの バラッド詩を網羅的に蒐集したものであります。

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W・H・オーデン (W. H. Auden, 1907-73)


イングランド、ヨーク生まれのアメリカの詩人。オックスフォード大学在学中から、 マクニース (Louis MacNeice, 1907-63)、デイ=ルイス (Cecil Day-Lewis, 1904-72)、スペンダー (Stephen Spender, 1909-95) ら若き左翼詩人たちのリーダー的存在となった。1939年にアメリカに渡り、46年にアメリカの市民権を得る。56年、オックスフォード 大学詩学教授。73年9月28日、講演先のウィーンで心臓発作のために客死する。

オーデンは、もっとも影響力のあった20世紀作家の一人と言われている。第1詩集 Poems が エリオット (T. S. Eliot, 1888-1965) に認められて、1930年にフェイバー・アンド・フェイバー社から出版された。以後、非常に幅広い分野で精力的な創作活動を展開し た。例えば、イシャウッド (Christopher Isherwood, 1904-86) との共作劇 The Dog beneath the Skin (1935)、マクニースとのアイスランド旅行の紀行文Letters from Iceland (1937)、自らが編纂した The Oxford Book of Light Verse (1938)、孤立した現代人を描いた長編劇詩 The Age of Anxiety: A Baroque Eclogue (1948)、T・S・エリオット記念講演集 Secondary Worlds (1968) などから、ストラビンスキー (Igor Fyodorovich Stravinsky, 1882-1971) のオペラ The Rake’s Progress (1951) のためのリブレットに至るまで、あらゆる分野に渡るものである。“As I Walked Out One Evening”(1937)や “Miss Gee” (1937) を含めたオーデンのすべてのバラッド詩も、伝統的な韻律と現代的な技法と言葉を巧みに組み合わせて、現代の政治的、心理的、宗教的テーマを見 事に表現しきる彼の熟達した力量を遺憾無く発揮した好例である。(M. Y.)

原詩(英詩) 訳詩
1. As I Walked Out One Evening 1. ある日の夕方 散歩に出かけ
2. The Ballad of Barnaby 2. バーナビーの物語(バラッド)
3. Miss Gee 3. ミス・ジー
4. "O the valley in the summer where I and my John" 4. 「ああ 夏の渓谷をわたしと恋人ジョンは」
5. O What Is That Sound 5. あの音は何
6. Victor 6. ヴィクター