ジェラルド・マッシー (Gerald Massey, 1828-1907)



詩人、エジプト学者。イングランドのハートフォードシャ (Hertfordshire) に生まれる。両親は貧しく、幼い頃から生糸工場や麦わらさなだ作りに働きに出される。過酷な労働の合間に独学で学び、文学への造詣を深めていった。21歳で Spirit of Freedom 誌の編集者となったのと同時に初めての詩集 Voices of Freedom and Lyrics of Love (1850) を出版、その後次々と詩集を出版し、好評を博す。1889年、集大成とも言うべき My Lyrical Life を出版する。エジプト学者としては亡くなる直前、Ancient Egypt: The Light of the World を世に出すが、独学で学んだ彼のエジプト学は、学会からの評価は全く得られなかった。しかし彼の詩に垣間見えるオリエンタリズムは、まさしくその影響の下にあると言えるだろう。 (M. M.)

原詩(英詩)
1. The Ballad of Babe Christabel
2. Sir Richard Grenville’s Last Fight