チャールズ・スチュアート・カルヴァリー (Charles Stuart Calverley, 1831-84)



イギリス詩人、ユーモア作家。1831年12月22日、ウスターシア (Worcestershire) に生まれる。誕生時の名前はチャールズ・スチュアー ト・ブレイズ。カルヴァリーという姓は1807年に彼の祖先がブレイズ家と交換し、父親が1852年に取り戻したもの。ハーロー・パブリックスクールと オックスフォード大学ベイリオル・カレッジに学ぶ。1851年にカルヴァリーはラテン語詩で大学総長賞を与えられたが、この作品は友人たちに自室に閉じ込 められて一日で書いたものだった。翌年、ケンブリッジ大学クライスト・カレッジに移り、再びラテン語詩で大学総長賞を与えられた。カルヴァリーはオックス フォードとケンブリッジの両大学で二つの総長賞を得た唯一の学生である。1858年にはケンブリッジの特別研究員となり、62年にはライトヴァース集『詩 と翻訳』(Verses and Translations) を出版し、65年にはインナー・テンプル法曹院の弁護士となった。しかしスケート中に大事故に遭い、弁護士としての経歴は中断され、晩年は障害者となった。1872年にはもうひとつのライトヴァース集『葉よ 飛べ』(Fly Leaves) を出版した。この詩集にはブラウニング (Robert Browning)、テニスン (Alfred Tennyson)、アーノルド (Matthew Arnold) のパロディが収められている。カルヴァリーは「大学ユーモア派の父」と呼ばれており、彼のパロディはジョン・ベッチェマン (John Betjeman, 1906-84) を彷佛とさせる。彼はまた、中世の賛美歌のラテン語から英語への翻訳で知られている。1884年2月17日、ロンドンでブライト病と呼ばれる腎炎のために 死去。 (H. N.)

原詩(英詩)  
1. Ballad  
2. First Love  
3. On the Brink