ロバート・アラン(Robert Allan, 1774-1841)


スコットランドの詩人、ソングライター。中西部の旧州レンフルシャー (Renfrewshire) のキルバーカン (Kilbarchan) に生まれる。小さ い時から作曲の才能を発揮していたが、後年、詩人タナヒル (Robert Tannahill, 1774-1810) に励まされてその才能を開花させた。織物師として働いていたアランは、師のタナヒルと同じように、織り機の音に合わせながら詩歌を 作ったと言われる。その多くは R. A. Smith (1780-1829) が刊行した Scottish Minstrel (1821-24) に寄稿された。1836年に詩集を出版し、スコットランドの詩歌愛好家の間ではそれなりの好評を得たが、アラン自身は詩人としては必ず しも評価されていないという失意から、息子の住むアメリカに移ることを決意し、1841年4月28日、67歳にして新天地をめざして出航した。しかし、航 海中にひいた風邪をこじらせて、到着6日後に亡くなった。 (M. Y.)

原詩(英詩)  
1. Lord Ronald Came to His Lady’s Bower