18世紀のイギリス でバラッド詩という新しいタイプの詩が生まれ、以来、今日まで独特のバ ラッド模倣詩が生み出されて来ました。当ホームページ「英国バラッド詩アーカイブ」は、バラッド詩研究の基盤を整備するために、製作者が知りうる限りでの バラッド詩を網羅的に蒐集したものであります。

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ウィリアム・ブレイク(William Blake, 1757-1827)


イングランドの詩人、版画家。7人兄弟の3番目としてロンドンの中産階級の家庭に生まれ、学校教育はいっさい受けず、母親を家庭教師として育った。1772 年、彫版師ジェイムズ・バジア (James Basire) に弟子入りし、ロンドンのゴシック教会の彫像などをコピーする仕事に携わったことがブレイクの芸術スタイル、神秘主義思想の形成に寄与したと言われる。 1783年に最初の詩集 Poetical Sketches を出版し、1789年には自ら版画印刷した詩集 Songs of Innocence を、1794年に対をなす詩集 Songs of Experience を出版した。

ブレイク全集の編者スティーブンソン (W. H. Stevenson) は、ブレイクのバラッド詩にあるゴシック的要素について次のように述べている。

This poem [Fair Elenor] and Gwin embody the full Gothic strain deriving from the ballads and WalpoleThe Castle of Otranto, at this time fashionable and becoming more and more popular. This poem has all the classical Gothic elements (later to be used e.g. by Coleridge in Christabel and Keats in Isabella) — midnight, a fair maiden, a castle, vault, a horrific bloody head, ghostly voices, and a macabre ending.” [Blake: The Complete Poems, ed. W. H. Stevenson (London, 1971) 6]


ここに指摘されているように、ブレイクのみならずロマン派詩人たちの作品におけるバラッド風ゴシック様式は、バラッド詩の歴史の中でも体系的に研究されるべきテーマの一つである。 (M. Y.)

原詩(英詩) 訳詩
1. The Chimney Sweeper (Innocence, 1789) 1. 煙突掃除の男の子
2. The Chimney-sweeper (Experience, 1794)

2. 煙突掃除の男の子

3. Fair Elenor  
4. The Grey Monk  
5. Gwin, King of Norway  
6. The Mental Traveller 6. 心の旅人
7. A Poison Tree  
8. William Bond